HDMIは最近のブルーレイレコーダーや液晶テレビには必ず付いている、音声と映像を1本のケーブルで一緒に流すことの出来るデジタルインタフェースです。
正式名称は「High-Difinition Multimedia Interface」となります。この頭文字を取ってHDMIと呼ばれるようになりました。
当初はフルHDの映像信号を流せる規格でしたが、テレビ側が高画素化するのに合わせる形でどんどん規格が拡張されています。今は4Kの映像信号も流せる性能を持っています。
さて映像と一緒に音声信号も流せるHDMIですが、音声信号部分に関してハイレゾ音源のデータはどうなのでしょう?
ハイレゾ音源のデータもきちんと対応
最初から結論になってしまいますが、HDMIケーブルはしっかりとハイレゾ音源のデータもそのまま流すことが出来ます。最新の規格であるHDMI2.0では、音声信号はなんと1,536kHzものサンプリングレートに対応可能、となっているようです。
現在入手可能なハイレゾ音源はほとんどが192kHzまでのサンプリングレートで、ごくまれに384kHzのものがあるぐらい。ですので、かなり将来までを見越した規格になっていると言えます。
ブルーレイディスクのハイレゾ音声のデジタル出力にはHDMIケーブルが必須
ブルーレイディスクの規格上、今は、HDMIケーブルにしか本来のクオリティの映像信号も音声信号も流すことが出来なくなっています。著作権保護機能の関係からです。
ブルーレイディスクプレイヤーにデジタルの音声信号を出力できる光ファイバの端子があったとしても、そこにはハイレゾ音源の元々のデータが流れることはないのです。CD相当の音にダウンコンバートされた音声信号が出力されています。
パソコンで再生ソフトを使ってブルーレイディスクを再生する場合にも、残念ながらパソコンの光端子やUSBコネクタ経由でハイレゾ音源のデータがそのまま出力されることはありません。
ブルーレイディスクに収録されたハイレゾの音声信号をそのままのクオリティで聞くためには、HDMIコネクタを備えたブルーレイディスクプレイヤーと、HDMIケーブル経由で音声を受け取って再生できるハイレゾ音源対応したAVアンプなどが必須になると言うことですね。
ブルーレイディスクプレイヤーのアナログ音声出力には、プレイヤー側でアナログ化されたハイレゾ相当の音声信号が出力されるはずです。(アナログ伝送は途中で劣化するから、著作権保護等の対象外に)
ただこの場合には、DACにはブルーレイディスクプレイヤー内蔵のものが使われます。ブルーレイディスクプレイヤーの性能に再生の音質が縛られる形になります。
ハイレゾ対応機器も増えている
今では、HDMI接続でハイレゾ音源の再生が行えるAVアンプも数を増やしていて、ソニーにはハイレゾに対応したAVシアターシステムもありますし、TV自体がハイレゾ対応した製品もあります。
このようなシステムならばハイレゾ収録されたブルーレイディスクの音声もいい音で聴くことができ、ブルーレイディスクに収録されたハイレゾ音源の再生環境もかなり整ってきていると言えそうです。