「シュアーがけ」などの言葉も生み出した高級、高音質イヤフォンの代名詞ともいえるのがshureのイヤフォンではないでしょうか。
他社も高級・高音質路線に力を入れるところが多くなっており、ユーザーの選択肢は広くなっていますが、それでもいまだにshureのイヤフォンにあこがれを抱く方も多いのではないでしょう。
さてこのshureのイヤフォン、ハイレゾ音源に対してはどうでしょう?
ハイレゾ対応ロゴを使える製品はない
shureのイヤフォンには、実はハイレゾ対応ロゴを使える製品はありません。現在販売されている製品はすべて、再生可能周波数の上限が20kHz程度で、ハイレゾ対応を名乗れる基準の40kHzをクリアしていないからです。
ただし、再生周波数範囲の広い/狭いで再生される音のクオリティが全て決まるわけではありません。
ハイレゾ対応ロゴを使う製品には、各社ともそれなりのしっかりした製品を投入してはいますが、オーディオ製品のような世界では、やはりどうしてもコストをかけられる製品のほうが音がよくなる部分があります。
安価なハイレゾ対応ロゴつきの製品は、それよりも上の価格帯のハイレゾ対応ロゴのない製品に対して、音の面で上回ることは難しい、というのが現実でしょう。
良い音を聞くのに大事なのは、周波数範囲よりも聞こえる音の品質
ハイレゾ音源に関しても誤解がまだ残っているようなのですが、ハイレゾ音源の優れているところは、音の再生可能な範囲が広いことだけではありません。
普通に聞こえる範囲の音も緻密に記録して丁寧な再生が可能なことです。実際にハイレゾの音を聞く際には、むしろこちらのファクターのほうが大きいといえると思います。
同じことが再生機器にも言えるわけで、再生可能な周波数範囲にこだわりすぎるよりも、普通に耳に聞こえる範囲の音をいかに丁寧に再生できるかが重要です。
そういった観点から言えば、音質に十分以上な定評のあるshureのイヤフォンも、間違いなくハイレゾ音源の良さをしっかりと引き出してくれる製品です。
ちなみに、最近はAmazonが最安値なんてこと珍しくありませんが、楽天市場のeイヤホン楽天市場店とハピタスというサービスを組み合わせることで、もう一段安く買えたりします。お値段にこだわる方は試してみてください。
その他のメーカーの製品も
shureの製品だけに限らず、その他のメーカーのイヤフォンなどのオーディオ製品でも、いい音を出してくれる機械たちなら、しっかりとハイレゾ音源の良さを味わうことができます。
ハイレゾ対応ロゴは、新しい製品を買う場合の目安の一つにはなりますが、必要以上にロゴのあるなしにこだわる必要はない、ということですね。
例外となるのは、DAC、デジタルデータであるハイレゾ音源のデータをアナログの音楽信号に変換する機器だけです。この機器だけはハイレゾ対応の意味がちょっと異なっています。
DACがハイレゾ音源に対応していなければ、せっかくのハイレゾ音源も本来の音質の再現が不可能になってしまいます。この部分には注意が必要です。