非常にコストパフォーマンスの高いオーディオ製品を製造販売し続けている中国深センのメーカーiBassoから、また非常にコスパの良いハイレゾ対応DAPが登場しました。
4万円程度の価格で内容的には「全部入り」と言ってもいいレベルのものを備えた製品、DX160です。
スペック
まずはDX160のスペックを見てみましょう。
DACにはシーラスロジックのハイエンドDAC「CS43198QFN」をデュアル搭載しています。この二つのDACをアンバランス出力時にも常に動作させて、音質の向上を図る設計になっています。
この構成を取ることにより、130dbの非常に高いSN比と極めて低いノイズレベルを実現しています。
イヤフォン出力は3.5mmのアンバランスと4.4mm 5極のバランス接続端子を搭載。どちらも非常に高い出力を実現しているのも特徴です。通常はポータブルプレイヤーでは駆動しにくいイヤフォンやヘッドフォンも十分に動かせる能力を持っているはずです。
内蔵ストレージは32GB。サイズの大きなハイレゾ音源もある程度の曲数を格納できるでしょう。ただ、本格的に使いこなすには大容量のマイクロSDカードの追加は必須でしょう。
幅広い対応フォーマット
最新のハイエンドDACを使用していることもあり、DX160が対応可能な音源フォーマットは非常に多彩です。現在、世に出ている音源データのほとんどに対応可能でしょう。
PCM形式では32bit/384kHzまで、DSDファイルは11.2MHzまで対応可能でMQAのデコードも可能です。
ファイルのフォーマットはFLAC、DSD、WAV、WMA、AIFF、ALAC、APE、AAC、MP3など、こちらもほとんどすべての形式をカバーしています。
さらにパソコンやスマートフォンのUSB DACになることもでき、こちらでも同じサンプリングレートの音源データの再生が可能になっています。
Bluetoothレシーバーにもなる
さらにDX160のオールマイティさは徹底していて、Bluetoothレシーバー機能も備えています。これにより簡単にスマートフォンなどと接続して音質のアップグレードが狙えます。
さらに対応コーデックにはハイレゾ級のLDACが含まれており、Bluetooth接続時の音質にも最大限配慮された作りになっています。
OSはAndroid8.1
DX160の作りはポータブルオーディオと言うよりも最新のスマートフォンやタブレットの思想を大きく取り込んだものになっています。
このためユーザービリティの高さには大きく期待できます。
OSはAndroid8.1を採用。
ディスプレイはまさにスマホサイズの5型でフルHDのものを搭載。
QuickCharge3.0、USB PDリビジョン2、MTK PE+の高速充電規格に対応していて、電源関連の使い勝手も非常に良くなっています。3,200mAhの大容量のバッテリーを内蔵しながら最短1.5時間という短時間でのフルチャージが可能になっています。
OSに汎用でマルチタスクなOSのAndroidを採用しているため、大容量のバッテリーを内蔵していますが連続再生時間は約13時間に留まります。ここは汎用OSを採用したDAP共通の弱点ですね。
既にAmazonでは4万円弱の価格で販売が始まっています。
上位機種のDX220は音質面の評価も高いため、そのエッセンスを受け継ぐDX160も音質面は期待できそうです。ただDX220ではソフトウェアの出来がイマイチのレビューもあり評価に影響しています。DX160でそのあたりがどう処置されているかはチェック
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