ASUSという名前を知っている人だと、タイトルを見て頭に疑問符が浮かんだ方もいるかもしれません。「なぜにパソコンパーツメーカーのASUSがイヤフォン?」と。
実際その通りでASUSはパソコンのマザーボードではシェアトップクラス。ものによってはメーカー製パソコンのマザーボードの製造も請け負っているかもしれません。
ですが最近はパソコンパーツだけにと留まることなく、完成品のパソコンやスマートフォンにも力を入れています。
そんなASUSはゲーミングパソコン用品専用のブランドを持っていてそれが今回ご紹介するイヤフォンでも使われているROGシリーズ、「Republic of Gamers」です。
こちらのブランドでは幅広くゲーム関連用品を取り扱っていますので、直接的なパソコンパーツだけではなくオーバーヘッド型のサラウンドヘッドフォンも開発・販売を行なっています。
ROG Cetraはそういった製品の一つで、外出先でのスマホゲームでの使用を考慮した製品と思われます。
ROGブランド
この製品はASUSのゲーム用品ブランドのROGシリーズの一つとして開発されています。このため音のチューニングはオーティオ的な作りにはなっていない可能性があります。
ゲームの効果音などを聞きやすく迫力ある形で表現する音作りが行なわれているかもしれません。
そのあたりの製品の基本的な性格を理解した上で入手した方が良いでしょう。
ただ、そういった点を考慮しても9千円程度でハイレゾ対応でノイズキャンセリング機能付き、USB Type-Cコネクタ直結型のイヤフォンが手に入れられるのはかなり魅力的と言えるでしょう。
ハイレゾ対応+NC
ROG CetraはUSBオーディオクラスに準拠したインタフェースを採用していると思われます。同規格をサポートする各種デバイスで利用可能とアナウンスされています。
USB OTG機能をサポートするスマートフォン、パソコンの他にNintendo Switchでも使えるようです。
採用しているコネクタはUSB Type-C形状ですので、機種によっては変換コネクタが必要になりますが。
使っているDACやオペアンプなどのオーディオ的なパーツに関しては特筆されていませんが、きちんとハイレゾ対応はしているようです。荷物を増やさず気軽に使いたいスマートフォンとの相性は良さそうですね。各種パーツが納まっているはずのリモコンボックスもかなりコンパクトですし。
さらにこの機種が面白いのはノイズキャンセリング機能を搭載してきたところ。この部分の開発にはNC機能に大きなノウハウを持つソニーとも連携しているとのことです。
NC機能で利用する外部マイクを使ったアンビエントモード(外音取り込み機能)を持つあたりもソニーの技術のエッセンスを感じます。
専用アプリで音質調整可能
ASUSが作っているゲーム用のオーディオ関連の調整アプリ「Armory II」を使って音質の調整も出来ます。イコライジングのプロファイルを作って保存、各種シーンで一発で再現することが出来ます。
製品情報ページでの表現を見ても、やはりゲーム時の音の再現を意識した製品であることがうかがえます。
ダイナミック型ドライバ1発構成
ROG Cetraのイヤフォン部はコスト的に凝った作りをするのはさすがに厳しいようで、比較的大口径の10.8mmの振動板を持つダイナミック型ドライバ1発のシンプルな構成を取っています。
その構成でもしっかりと再生周波数帯域の高音側は40kHzをカバー。シンプルな構成故の素直な音質も期待できそうです。
ASUS製とかゲーミング用品ブランドとか、いくつもユニークな要素はあるものの、ハイレゾ対応、USB Type-Cコネクタ直結、ノイズキャンセリング機能搭載のフィーチャーを備えてこの価格はかなり魅力的です。
同クラスの製品を探すときには候補の一つに加えていいものだと思います。
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