非常に高いコストパフォーマンスのオーディオ製品を投入し続けるFiiOから、また一つとんがったフィーチャーを持つ製品が登場することになりそうです。
そのとんがった部分は今度はコンパクトさ。
今までのコンパクトタイプのDAPとは全く別領域の小ささを実現していて、サイズ的にはかつてのiPod shuffleぐらいの感じではないかと思います。
その小ささながらしっかりとハイレゾ対応しているあたりが最新のDAPらしいスペックと言えるでしょう。
超小型ながら旭化成エレクトロニクス製DAC搭載
FiiO M5は小型軽量の本体に旭化成エレクトロニクス製の最新DACを搭載しています。
ハイエンドクラスのDACではなくモバイル機材搭載を考えたクラスのチップですが、設計製造が新しい分、対応するハイレゾ音源のフォーマットはかなり幅広く、PCMは24bit/384kHzまで、DSDも5.6MHzまでのネイティブ再生に対応しています。
使われているチップのAK4377は消費電力も小さなものですので、小さな筐体で容量の少ないバッテリーでもかなりの長時間駆動が可能になっています。
LDACなどに対応
Bluetoothの送信機能に加えて受信機能を備えるのも最近のFiiOのDAPらしい流れと言えるでしょう。
スマートフォンをトランスポートとしてM5側でより高音質な再生を行なうことも可能になっています。
M5が送り出し側となる場合に使えるコーデックはSBC、aptX、LDACになります。M5をBluetoothレシーバーとして使うときには、これに加えAAC、aptX HDにも対応します。
USB DACにもなる
こちらも最近のハイレゾDAPのトレンドとなっている機能ですが、M5もプレイヤー自体がUSB DAC内蔵の小型ヘッドフォンアンプとして機能するように作られています。
M5は非常にコンパクトですから出先にPCなどと一緒に持ち出して、パソコンの音を外出先でも簡単にアップグレードできます。
また、より高音質なヘッドフォンアンプなどを利用するために、USBコネクタからハイレゾ音源などのデジタルデータをそのまま出力する機能も搭載されています。
コンパクトでもタッチスクリーン
FiiO M5は非常にコンパクトな本体ですが、液晶とタッチパネルを搭載しています。ディスプレイのサイズはわずかに1.54型ですから、ここからもM5のボディのコンパクトさが想像できると思います。
そんなコンパクトな本体ながらバッテリー駆動での連続再生時間は最大13.5時間。サイズを考えるとなかなかすごいスタミナ性能と言えると思います。
ストレージはマイクロSDカードで賄う形になるようで、最大2TBまで対応しています。
小ささを活かした独自の身に付け方も
FiiO M5はとてもコンパクトで軽量な本体ですから、装着方法の自由度もアクセサリ次第でグッと高めることが出来ます。
FiiOも同じことを考えているようで、本体をポケットの縁などに止めるための「クリップホルダ」も本体に同梱される予定のようです。また、今後はオプションとしてM5を腕時計のように装着するバンドの発売が予定されています。
FiiO M5はスマートウォッチ本体のサイズと似通ったボリュームに見えますので、動かすアプリによっては音楽プレイヤーとしてだけではなく、スマートウォッチ的な使い方も可能になるかもしれませんね。
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