著者は完全にそういった生活をする中の一人ですが、パソコンなどが生活のかなり真ん中近くにある人が増えているのではないかと思います。そういったユーザーの中には、PC作業中のBGMとしていい音で音楽を流しておきたい人も多いことでしょう。
そのようなとき一番設置が楽なのは小型のPC用スピーカーではありますが、オーディオ製品の常でだいたいは価格が音質を大きく左右します。ある程度の予算を充てないとしっかりした再生が出来るスピーカーには出会えません。
こういった目的にちょっと便利なのはPCとの接続性を考慮してくれているミニコンポなどです。小型のオーディオ機器ならパソコンのそばに置いて使っても設置面での問題になりにくいですしね。
今回ピックアップしたパナソニックのミニコンポSC-PMX90もそんな製品の一つです。
多機能
このコンポは店頭予想価格が38,000円程度とミニコンポとしてもお手軽な価格の製品ですが、中身の方が結構頑張っていてかなり多機能な機種になっています。
ミニコンポのセンターとなるレシーバー部はCDプレイヤーも当然内蔵。CDにMP3ファイルを書き込んだディスクの再生も可能になっています。また、USBコネクタを備えていてUSBメモリに記録したハイレゾ音源などを再生することも出来ます。
さらにPCユーザーにはありがたいことに、USB DAC機能も搭載していてパソコンの再生音声をPCスピーカーとはひと味もふた味も違うクオリティで再生できるようになっています。
今はちょっとしたパソコンゲームでも元々の音楽や効果音のクオリティはかなり高くなっていて、しっかりした再生システムがあるとちょっとビックリするぐらいのいい音でゲームを楽しめたりもします。
聴き慣れていたはずのBGMにこんな音が入っていたのか!と驚くことも多いでしょう。
対応する音源の形式も幅広く、24bit/192kHzのPCM形式、2.8MHzまでのDSD音源の再生も可能になっています。
Bluetoothレシーバー
SC-PMX90はBluetoothレシーバー機能も搭載していて、スマートフォンの音も気軽にスピーカーから再生できます。
ミュージッククリップ系の動画なども1ランク以上上の音で楽しむことができるでしょう。
Bluetooth経由で音を再生するときには、音声コーデックによる圧縮の際に欠損した高域を補正する機能も搭載。より聞きやすい再生が期待できそうです。
デジタルデバイスとの親和性重視
これだけ多機能なメインユニットですから背面はかなり端子だらけになっているのかと思いきや、本体は意外とシンプルな端子構成になっています。
これはSC-PMX90がどちらかと言えばデジタルなデバイスとの接続を重視した構成になっているから。パソコンとのUSBでの接続や光デジタル入力などはしっかりと持っているのですが、アナログ入力系統がかなり絞られているのです。
プレイヤーとなる機材がデジタル化した今のオーディオを巡る環境に上手く対応したミニコンポと言えるかもしれませんね。
小型ながらハイパワー
最近のこういったクラスのコンポではほとんど必須になりつつあるのがデジタルアンプの存在です。高効率で発熱も小さく、コンパクトなサイズでパワフルなアンプが実現できるところがダウンサイジングされたオーディオ機材にはぴったりの特徴と言えるでしょう。
SC-PMX90にもパナソニック独自の「LincsD-Amp III」が搭載されています。
各種制御用のソフトウェア・ファームウェアの改善により、デジタル的な面からも音質改善を図ったアンプです。
組み合わされるスピーカーは3Wayでウーファー、ツイーター、スーパーツイーターというハイレゾを強く意識した構成のものになります。こちらもなかなか凝った作りで、ウーファーの振動板には孟宗竹の竹炭材が使われるなどユニークな製品になっています
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