今年前半だったと思いますが、アニメのガンダムシリーズの主題歌等を集めたカバーアルバムが大きなヒットを飛ばしました。
そのアルバムを企画する元となったのはNHKが2018年に放送したガンダム大投票だったと思います。その中の主題歌部門で1位となったのがZガンダムの主題歌、森口博子さんが歌った曲でした。
その後、ファンからの投票なども参考に10曲がチョイスされ、すごくこだわった作りでアルバムが作成されています。
その第二弾「GUNDAM SONG COVERS 2」が先日発売となりました。ハイレゾ版ももう少し前からバラで配信がされていたのですが、アルバム単位で購入可能になったのがついこの間。ですのでそのタイミングを待って購入してみました。
全曲に興味があるのなら、「まとめ買い」、アルバム単位での購入の方がずっとお得なんです。著者はmoraからハイレゾ版を購入しています。
ではこのアルバム、簡単にレビューしてみます。
第一段よりさらに上手くなってる?
一度通しでGUNDAM SONG COVERS 2を聞いてみて感じたのは、森口博子さん、「GUNDAM SONG COVERS 1の時よりさらに声出るようになってない?」でした。
デビュー曲だったZガンダムの主題歌「水の星に愛を込めて」の時から声の透明感はあったのですが、その辺もさらに数段以上前進している感じです。
前作の時よりも特に裏声に切り替える直前のハイトーン部分の声の出方、響きに、なんというか凄みすら感じるぐらいの歌声になっていると感じました。
高音部分の煌めきの感じが「キラキラ」ではなく、日本刀が「ギラッ」と光るときのような鋭さも感じさせるほどの強さがあるように思いました。
著者お気に入りの「月の繭(ターンAガンダムエンディングタイトル曲)」のさび部分では思わずゾクッとくるほどの歌声でした。
このシリーズの第一作でもそうなのですが、伴奏部分をかなりシンプルまとめて変に音を作らず、それぞれの楽器がそのままよく響く作りをしています。なのにそういった存在感ある生々しい楽器の響きにボーカルが全然負けません。
伴奏をシンプルにした分、楽器と歌い手の口が定位する場所がよく見えますしそれぞれの楽器の音色も感じやすく、何気に手元のオーディオシステムのチェック用にもとてもいい音源になってくれるかもしれません。
ちなみに歌い手の森口さんは、このアルバムのラストに収録されている「限りなき旅路」が一番のお気に入りだそうです。
やっぱりきちんとハイレゾ対応のシステムで聞きたい音
スマートフォンに楽曲をコピーしてBluetooth接続のソニー製完全ワイヤレスイヤフォンWF-XB700でも聞いてみました。
このイヤフォンらしく癖がなく自然でバランスの良い聞え方をするのは好感触ですね。
ただ、やはりどうしてもどこかあちこちの音の端々が少し鈍い。丸められてキレ味が失われる感じです。全体的なバランスは非常に良く保たれていて聞き流している分にはあまり違いは分りませんし、特に不満を感じる部分もないのですが。
ただ、せっかくの森口博子さんのハイトーンの響きの美しさが失われるように感じました。
「ギラッ」という感じの煌めきがかなり失われる感じです。
音の輪郭もエッジが少し取れます。
そういった部分が丸くなることで逆に聞き流す分には聞き疲れはしない音ではあるのですが。
でもちょっともったいないですね、やはり。
第3弾はあるのかな?
GUNDAM SONG COVERS 2は鬼滅ブームの中、アルバム発売タイミングも確かかぶったはずなのですが、それでもe-onkyoなどの配信サイトの売上、週間ランキングの1位を記録しています。
こうなるとさらに新しい番組の主題歌までカバーした第3弾が出るのかもちょっと気になりますね。シリーズがさらに続くことをちょっと期待したいところです。
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