ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤフォン進化形「MOMENTUM True Wireless 2」
海外オーディオメーカーの雄の一つゼンハイザーからも完全ワイヤレスイヤフォンが発売されています。このシステムが完全に今のオーディオシーンの主役であることがよく分りますね。
今回登場した製品は2代目となる機種「MOMENTUM True Wireless 2」です。
新たに完全ワイヤレスイヤフォンのトレンドの一つ、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載してきたことが大きなトピックの一つです。
NC機能、外音取り込み機能を採用
MOMENTUM True Wireless 2が先代の機種より進化したポイントの一つはこちら。アクティブノイズキャンセリング機能の搭載です。
元々遮音性が高い構造を持つイヤフォンであるのに加えてアクティブNC機能を追加することでより静かな環境での音楽リスニングを可能にしています。
ゼンハイザー曰く、ただ単にノイズキャンセリング機能の強力さを求めたわけではなく、NC機能利用時にも自然でNCオフの時との音質差を極力抑えた音作りを念頭に置いて開発が行なわれたとのことです。
さらにこちらも最近の完全ワイヤレスイヤフォン流行の機能ですが、外部の音をイヤフォンを経由して聴けるようにする外音取り込み機能も採用されています。
イヤフォンを外さずとも駅のアナウンスなどを聴きやすくなります。イヤーピースを耳から外す機会が減らせますから、イヤーピース紛失のリスクを根元から立つことも出来るわけです。
7mmの小径ダイナミックドライバーを採用
MOMENTUM True Wireless 2が搭載するドライバーはダイナミック型で7mmの小径振動板を持つもの。このユニットはゼンハイザーのドイツ本社で開発されたものです。
振動板の径をあえて大きくすることなく、音のバランス・再生クオリティを優先した設計となっています。
再生周波数帯域は5Hz~21kHz。小径のドライバーながらしっかりと低域が下まで伸びています。
その他のスペックなど
MOMENTUM True Wireless 2はBluetooth5.1に対応。音声コーデックはSBC、AACに加えてaptXにも対応します。
Bluetooth関連のSoCにはクアルコム製の最新チップを搭載しています。ですが、これも最近の完全ワイヤレスイヤフォンのトレンドの一つである、左右のピースがそれぞれ独立してプレイヤーと直結するTWS Plusには対応していないというユニークなフィーチャーです。
そういった構成でも接続の安定性を高く保つためにLDSアンテナを使って、受信状態を最適化できる位置に搭載しています。
スマートフォンと接続したときにはハンズフリー通話も可能にしていますが、マイクのビームフォーミング技術などをフルに活用することで通話の音声もクリアに保つ工夫がされています。
イヤーピースは厚みがあるもののさほど大きな形状ではありません。
クアルコムの最新SoCを採用しただけあり完全ワイヤレス型としてはかなり長いバッテリー駆動時間を実現しています。イヤフォンのみで最大7時間の連続再生が可能になっています。
加えてケースにはバッテリーを内蔵してイヤーピースを3回ほど充電可能になっています。本体とケースのバッテリーを合わせて合計最大約28時間のバッテリーオペレーションが出来ます。
ケースの表面はファブリック調の落ち着いたテクスチャで、他の製品とはひと味もふた味も違う仕上がりですね。すぐにこの製品だと分るルックスです。
価格の方は3万6千円程度が予想されています。安価とは言えませんが、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤフォンとしては相場通りといえる価格帯の製品です。