TVチューナー内蔵のスマートフォンでTVを見る際に使う尻尾のようなアンテナ、あの程度の小さなサイズのUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ、Zorloo製のZtellaの製品化が決まったようです。
クラウドファンディングサイトのkibidangoで出資を募っていましたが、目標金額の85万円を大幅に超過する4百万円以上の資金を集めることに成功しました。
非常にコンパクトながらきちんとハイレゾ対応。さらに徐々に注目を集めつつある音源フォーマットのMQAデコードにも対応します。
スペック
まずはZtella(ズテラ)のスペックをチェックしてみます。
Ztellaは心臓部となるDACチップにESS社のDACとアンプを統合したオーディオ用SoCとも言うべきチップの「ESS SabreES9281PRO」を搭載しています。
これによりDACとオペアンプを別に搭載して駆動する必要がなくなっていますので、サイズを非常に小さくまとめることに成功しています。余分な配線がない分、ノイズの混入にも強くなりますし、消費電力の面でも有利に働くはずです。
DAC部には新しいチップ故の非常に幅広い音源フォーマットに対応可能、という大きなメリットもあります。
PCMは32bit/384kHzまでのサンプリングレートに対応。DSDは5.6MHzまでカバー。さらに特筆すべきはMQAにもしっかりと対応をしているところです。
MQAは音源データの上手なハンドリングにより容量が小さく済み、モバイル機器にもぴったりの特性を備えていますから。
USBインタフェースではUSBオーディオクラスに対応しているようで、スマートフォンのみならずWindows 10やMacOSにも問題なく接続、ハイレゾ音源の再生が可能になっています。
ちなみに本体のコネクタはUSB Type-C形状となっていますが、パソコンなどに接続するためのType-A形状への変換コネクタが付属します。
また、クラウドファンディングでは別途追加支援でLightning変換ケーブルも入手可能です。製品化の際にはオプション機材として販売される可能性が高そうです。
非常にコンパクト
Ztellaはコンパクトさも大きな特徴の一つです。
長さは11cm。
重さはわずかに5g。
スマートフォンと一緒にとても気軽に持ち出せるサイズ感です。
これだけ小さなオプションの追加でスマホ本体だけで音楽を聴くより数段音質が良いリスニング体験が可能になります。
コネクタ部分には3色で光るLEDが内蔵されていて、その時々の動作モードを確認することができます。
青で点灯中はCDクオリティ以下の音源データの再生中。赤ならサンプリングレート48kHz以上のデータ、マゼンタならばMQA音源を再生中という表示です。
支援はまだ受付中
kibidangoサイトの方での支援の受付はまだクローズされていません。
さすがにスーパーアーリーバード、アーリーバード向けのプランはクローズされていますが、一般向けの支援プランはまだ受付中です。11,500円の支援で本体プラスUSB Type-Aコネクタのセットが入手可能です。
Lightningケーブル付属版は12,800円の支援で受け取り可能になっています。
正式に製品化される製品よりはそれぞれ17%、20%割引となっていますので、トライしたい方はkibidangoのサイトにアクセスしてみると良いでしょう。
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