本格ハイレゾストリーミング「Amazon Music HD」スタート

現在、音楽の聴き方はCDや音源データの現物を購入して手元に置く、と言う形態から、ストリーミングのサービスを月額課金で利用するタイプに移行していっています。

Amazon MusicやSpotifyなどのサービスの形態ですね。

安定してインターネット接続が行える環境であればローカルのストレージを圧迫しませんし、何らかの事故などで楽曲のデータが失われるリスクがほとんどありません。

今までこの手の音楽のストリーミングサービスはCDクオリティの音源データをロスあり圧縮した形でのサービスになっていました。これは通信データ量やデータレートの関係で高いビットレートの音楽データをストリーミングで聴くには、インターネット接続の通信速度が安定してそれなりに高速である必要があるからです。

最近は固定回線の方は光接続が主流となっている上に携帯電話回線でも安定してある程度以上の通信速度が得られるようになっています。携帯電話回線を使ったインターネット接続サービスでは通信データ量が問題にはなりますが、通信インフラとしては高ビットレートのストリーミングデータを安定して受信できる仕組みがほぼ整っているわけです。

そういったインフラ側の状況を受けていよいよハイレゾ音源のストリーミングサービスが立ち上がり始めました。本格的なハイレゾ対応サービスとしては恐らく初のなるのが今回ご紹介するAmazon Music HDです。

音源のクオリティは3段階

Amazon Music HDでは大きく分けると3レベルの音源クオリティがあります。

一つは従来のAmazon Musicで使われてきた「Standard Definition」。恐らくCDクラスの44.1kHzか48kHzのサンプリング周波数、16bitの量子化ビット数のデータを最大320kbpsのデータレートにロスあり圧縮したデータを受信します。

Amazon Music HDで追加されたのは次の二つのクオリティで、一つはCDクオリティのデータを多分ロスなし圧縮したデータになると思われます。これが「HD」になります。

最後に最も高音質になるのが「Ultra HD」で、24bit/192kHzのハイレゾ音源を圧縮したデータになると思われます。ビットレートは最大3,730kbpsとされています。

Ultra HDのビットレートは圧縮率がかなり高めに見えますので、圧縮方式はちょっと謎な部分がある感じです。FLACでは圧縮率は高くても70%程度ですので、普通のやり方だと24bit/192kHzのデータはこのデータレートには収まりません。

ただ、Amazon Music HDのうたい文句的にはロスレス圧縮音源、とはなっているようです。

トータル6,500万曲以上

Amazon Music HDではトータル6,500万曲以上を利用できます。

従来のAmazon Musicで使用されてきた音源の元データはCDクオリティのものですので、それをロスなし圧縮し直して「HD」クオリティで聴くことが出来るはずです。

「真の」ハイレゾクオリティの音源がどれぐらい含まれているのかは明記はされていないようです。その割合がどれぐらいあるかがこのサービスのコストパフォーマンスを左右すると言えるかもしれません。

通信側の必要要件は?

ストリーミングでの音楽再生サービスですからコンスタントにある程度以上の通信速度が必要になります。

Amazon Music HDの場合には、HDクオリティでのストリーミング再生には最低でも1.5Mbpsの通信速度を確保できる環境が必要です。携帯回線ならばLTE回線での接続は必須になるでしょう。

Ultra HDクオリティでのストリーミング再生には最低5Mbpsの通信速度が必要とされています。

サービスの導入を検討されるときには、安定した受信が可能かどうかご自宅の通信環境のチェックをしておきましょう。

価格の方は月額1,980円での提供となります。90日の無料トライアルのサービスも準備されていますから、こちらを利用して安定した再生が可能かどうかのチェックを行なうのもアリでしょう。

携帯電話回線での受信を行なう方は通信データ量には十分にご注意を。特にUltra HDでは大容量のパケットプランは必須になります。