ハイレゾ級Bluetoothイヤフォン、エレコムのLBT-HPC1000試してみました

ちょっと気になってBluetoothのイヤフォンを調べてみていたら、たまたま偶然にエレコムのいわゆる「ハイレゾ級」と言われるタイプのBluetoothイヤフォンが直販ショップのアウトレットに並んでいることに気づきました。

通常の販売価格に比べると大幅に安くてかなりお手軽価格。なので速攻で購入手続きをしてみました。

以前、通話用のBluetoothヘッドセットを使って音質と使い勝手のイマイチさにちょっとガッカリしていたのですが、それ以来久々のBluetoothイヤフォンです。さらに本格的に音楽再生を意識した製品としては初めてのトライになりました。

今回はエレコムのハイレゾ級Bluetoothイヤフォン、LBT-HPC1000の使いごこちなどをまとめてみます。

スペック

まずは簡単にLBT-HPC1000のスペックから。

音楽用イヤフォンでもちょっと頑張っていい音をリーズナブルな価格で実現した製品をいくつも世に出しているエレコムの製品で、最大の特徴はBluetoothで使える音声コーデックが発売当時のほぼ「全部入り」製品だったことです。

標準のSBCに加えより高音質なAACや高音質・低遅延を実現したaptX、さらにハイレゾ級のコーデックであるaptX HDに加えLDACまで使えるオールマイティっぽさがこの製品の売りの一つだったと思います。

イヤフォン部分はエレコム独自の構造を持つダイナミック型ドライバーを搭載。強力な磁気回路で高い駆動能力を持っています。振動板は9.8mm径のものを採用しています。このためイヤーピースは小さめで重量も軽め。結果として耳穴からずれにくくなっていると思います。

連続再生時間は最大約6時間。充電時間は約2時間です。音質に振った作りのせいか、このタイプのBluetoothイヤフォンとしてはバッテリー駆動時間は短めですね。

外観など

パッケージはこんな感じで箱もすごくしっかりしていて高級感があります。発売当初2万円クラスの製品でしたから、このパッケージも当然と言えば当然。

付属品の方は特になし。イヤフォンをしまうポーチぐらい付けてくれても良かった気もします。

イヤーピース部分は、同じエレコム製の有線イヤフォンによく似ています。というか9.8mm径の振動板を使うものと同等かもしれません。ドライバーのマウント部にブラス(真鍮)を使った、結構気合いの入った作りです。

ケーブルが細め、バッテリーや電装品を内蔵していると思われるハウジング、リモコン部分はかなりプラスチッキーで残念ながら高級感は今ひとつ。イヤーピースはブラスの輝きといい、いい雰囲気なのですけれどね。

あとケーブルの長さがちょっと短めな感じです。イヤーピースを耳から外して首からぶら下げたときに、何かの拍子で後ろに落ちてしまうのじゃないかとちょっと不安な感じもあります。

充電はリモコン部にあるマイクロUSBコネクタから。キャップのゴムが柔軟なのはいいのですが、それが逆に悪さをして微妙に外しにくいです。割れたりする心配は少なそうなのですけれど。

総重量は軽い上に首にかけますから、こちらが気になることはまずないでしょう。

ペアリング

今回LBT-HPC1000は手元のスマートフォンのXperia XZ Premiumと、Windows 10にアップグレードしてあるVAIO pro11とペアリングさせて使ってみました。

ペアリングのやり方は簡単で、電源OFFの状態から電源ボタンを7秒以上押してペアリングモードに入らせます。このあとスマートフォンやパソコン側からBluetoothデバイスの登録を行なえばそれだけで終了。

手元の機材ではペアリングのためのパスワードを求められることもなく、サクッと一発で繋がりました。

どちらもコーデックは自動で決まります。Xperiaの方はLDACが規定値になっていました。

また、Windows 10 PCの場合には、なんとaptXが使えます。イヤフォン側の対応次第ですが、音質の良いaptXが優先的に選択されると思います。Window 10以前のWindowsマシンだと、SBCが使われるのではないかと思います。

マルチペアリングも普通に動作してくれて、VAIOとXperiaの両方を立ち上げた状態で、切り替え操作なしにどちらの音も再生できます。

肝心の音は?

肝心の音の方はといえばなかなかに良好。初めての音楽用なBluetoothイヤフォンとしてはとても高い満足度が得られました。

手持ちの有線イヤフォンと比べるとやや重低音の量感が少なめかな?と感じますが、下までキッチリ重低音は出ているのは出ています。周波数特性のグラフにすると若干かまぼこ形っぽいそこそこフラットな特性を持っているのではないか、という感触ですね。

大きなレベルの音がたくさん重なる部分でも音がガシャガシャ五月蠅い感じに化けないのも美点だと思います。

ちょっと意外だったのはコーデックをSBCにしてみたときの思いの外な音の良さでしょうか。今は音質面の制約がきつめのSBCコーデックでも上手にエンコードする技術が進んでいる、と言うことなのかもしれません。

XperiaでAndroidOSの開発者モードを有効にしてコーデックを切り替えながら音の違いをチェックしてみたのですが、思っていたよりはコーデックごと音質の差は大きくはなかった感じです。

どちらかというと今の優秀なエンコードが可能なデバイスで音楽を送り出す場合ならば、Bluetoothイヤフォン側のDAC、アンプ、イヤフォン自体などのハードウェアの性能や特性の方が影響が大きそうな雰囲気です。

もっと高級でオーディオ的にハイエンドなBluetoothイヤフォンだと、コーデックによる差が分りやすくなるのかもしれませんが。

とりあえずLDACを使っておくと「ハイレゾらしさ」はある程度しっかり出てくる感じはします。有線接続時よりも金管楽器などの煌びやかな響きがわずかに色あせるような雰囲気もなきにしもあらずですが、差は小さいと思います。

というか、そういった微妙なニュアンスの部分でしか違いを感じにくいぐらいにいい音になっている、とも言えると思います。

普段の音楽リスニングには十分ですね。

接続性

Bluetoothイヤフォンで問題になるケースが多いのは接続性の面です。2.4GHzの電波がたくさん飛び交う場所ではどうしても音がブツブツ切れやすくなります。

LDACやaptX HDといった高音質コーデックは帯域を多めに使いますので、接続の面ではシビアになりがちです。

著者宅の場合にはWi-Fiは5GHz帯に引っ越していることもあって、自室ではLDACの音質有線でもほぼ問題なく音楽を聴くことが出来ています。

ただ、満員の通勤電車の中などだと接続性が問題になるケースは多くなりそうです。そういった場合には、Androidスマホなら上でも述べた開発者モードを使ってBluetoothの音声コーデックをSBCやaptXに切り替えるといいでしょう。

また、動画視聴などの際に音の遅延が気になったときは、やはり開発者モードから遅延の少ないaptXコーデックを選ぶのもアリだと思います。

満足度は高

アウトレット価格で安く入手できたという要因もありますが、初めての音楽用BluetoothイヤフォンとしてLBT-HPC1000は大満足の一品になりました。

気になる部分もないわけではありませんが、著者の使い方であれば特に問題はなし。

さまざまなシーンで便利に活用できそうです。