さらに突き進む変態(褒め言葉)ミニコンポ、マランツM-CR612

marantz CDレシーバー Bluetooth・Airplay2 ワイドFM対応/ハイレゾ音源対応 シルバーゴールド M-CR612

日本での住宅事情やパソコンなどを利用するデスクサイドで音楽を聴く用途に適することから、日本ではミニコンポサイズのオーディオに高い人気があります。

そんなジャンルでなんと30ヶ月も連続して売り上げナンバーワンを記録し続けた製品があります。それがマランツのM-CR611。今回ご紹介するM-CR612の先代のモデルです。

機能的にはCDレシーバーとなる本体の価格が7万円と、このクラスとしてはやや高級ラインに属するぐらいの製品でしょうか。ですが本格オーディオと考えると、逆にむしろ安価なレベルの価格帯です。

ですが、その中身、音のこだわりからメーカーの思惑をも超えてヒット商品に育ったモノのようです。

そのシリーズの最新作M-CR612はさらにとんがり具合を突き詰めた上で同じ価格帯で登場しています。

バイアンプ。だが

M-CR612はいわゆるミニコンポの本体らしいサイズの製品で、幅は28cm、奥行きが30.3cm、高さは11.1cm。重さはサイズから想像するよりは恐らくズッシリ重く、3.4kgあります。

ですがそのコンパクトな本体の中に4ch分のアンプを内蔵しています。

音にこだわるスピーカーの中には、高音用のツイーターと低音用のウーファーを別々のアンプで駆動できるようにした「バイワイヤリング」接続を可能にした製品があります。

こうすると、スピーカー側の高音域と低音域を分離するためのネットワーク回路をバイパス出来、それぞれのスピーカーが動くときの「逆起電力」による干渉を排除できるため、より正確にそれぞれのスピーカーを動かせるようになります。

このシリーズは先代のM-CR611からこのバイアンプ駆動に対応する仕組みを備えていたのです。

ただこの仕組み、使っているスピーカーがバイワイヤリングに対応していないと意味がありません。非対応スピーカーを使っているユーザーは2h分のアンプが無駄になっていたカタチでした。

そこを新製品のM-CR612では改善。片方のスピーカーを2つのアンプで駆動するBTL駆動を導入しました。

これによってスピーカーをより速く正確に駆動する能力が大きく向上します。

M-CR612はバイアンプ駆動が可能な製品なのでスペック上は4ch分のアンプを持っているのですが、中身的には実は8ch分のアンプが内蔵されていて、4chのそれぞれのアンプが既にBLT駆動状態になっています。

なので、それをさらに組み合わせることで「パラレルBLT駆動」とメーカーが呼ぶアンプの状態になります。元々高いスピーカーの駆動能力がもう一段高いステージに上がる訳です。

よりスピーカーが正確に動作するようになるので、すべての音の輪郭が空間的にも時間軸的にもシャープになる効果があるはずです。

どのスピーカーでも恩恵にあずかれる

この「パラレルBLT駆動」のメリットはどんなスピーカーのユーザでもその恩恵にあずかれるところ

従来のM-CR611で4chアンプ駆動のメリットを享受するにはバイワイヤリング対応のスピーカーが必要でしたが、M-CR612のパラレルBLT駆動なら、より一般的なスピーカーでも高い再生能力を感じられます。

現時点のオールマイティ

プレイヤーとしてみた際にもM-CR612は対応できる範囲がとても広く、ネットワークレシーバーとしてもしっかり機能します。USBメモリに格納した音源の再生もOK。さらに光デジタル入力端子を備えていて、PCオーディオの出力用機材としても機能できます。

こちらはスタンバイ時に光デジタルの入力を検知してスリープを解除、即音出しが出来る自動再生の機能を備えているため、非常に便利性が高いのも大きなメリットになるでしょう。

音質面だけではなく、さまざまな音楽シーンで再生機材のコアとして十分以上の働きを備えた一台に仕上がっています。