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お手頃価格で「遊べる」ハイブリッドイヤフォン「BQEYZ KB1」上海問屋から
スマートフォンなどのデジタルガジェットの世界では中国のシンセンの影響力が非常に大きくなっています。多少当たり外れの大きさはあるものの、何かひとつすごく尖ったものを持つ製品が世界の市場を広げている感触があります。
そういった影響を強く受けているジャンルのひとつが音楽用のイヤフォンの世界です。既存のメーカーではとてもそんなお値段では作ることが不可能なような低価格で、思いがけない高性能・高音質製品を生み出すことがあります。
今回取り上げる、上海問屋も扱うイヤフォンの「BQEYZ KB1」は高音用のバランスドアーマチュアドライバーをひとつ、低音、中音域用のダイナミックドライバー2つを組み合わせたハイブリッドタイプのイヤフォンです。
ケーブルの交換を可能にする構造を持ちながらとてもお手頃価格を実現しています。
ハイレゾ対応を名乗れる再生周波数範囲
BQEYZ KB1は「3Way」的な構成を持つイヤフォンです。
繊細できらびやかな高音域の再生が得意なバランスドアーマチュア型のドライバーを1つ搭載。
さらに振動板の直径が異なるダイナミック型ドライバーを2つ搭載していて、ネットワークを使って音域を分離している訳ではなさそうですが、結果的に中音域の厚みと低音の沈み込みを意図した作りをしているのだと思います。
ダイナミック型ドライバーの振動板はそれぞれ6mm径と10mm径。中音域のレスポンスの良さと重低音の十分な沈み込みを期待できそうな構成です。
カナル型としては大きめの直径の振動板を持つドライバーを採用していますので、マルチドライバー構成のBQEYZ KB1のイヤーピースの大きさはある程度のボリュームになりそうです。
ただ、ハウジングにはアルミ素材を活用して重量の軽減にも配慮しているようです。
再生周波数帯域は40kHzまで伸びていて、ハイレゾ対応を名乗れるレベルの能力を持っています。
2pinタイプのリケーブル対応
BQEYZ KB1は2pinタイプのケーブル交換用コネクタを持っていて、お手頃価格の製品ながらリケーブルにも対応するところが大きな特徴のひとつになっています。
2pinタイプのケーブルにもバランス接続のものが製品化されていますので、こちらもかなり手軽にアンバランス接続とバランス接続の音の違いにトライできる環境が整っている、とも言うことが出来ます。
イヤフォン本体が低価格ですから、あまりたくさんの予算をケーブルに奮発するのも本末転倒な感じになりますが、両接続方式の違いを手軽にお試しするのに適したイヤフォンのひとつがBQEYZ KB1といえるでしょう。
音作りは難しいハイブリッド型
ほとんどすべてのハイブリッド型イヤフォンのポジティブな方面の売り文句を一言でまとめると、「BA型とダイナミック型のいいとこ取り」です。
一般に高音側の再生が得意なバランスドアーマチュア型と低音の再生や音の広がりの表現が得意なダイナミック型の長所を活かす、というのがハイブリッド型イヤフォンを作る狙いでしょう。
ですが実際には音色のチューニングはとても難しいようで、高音と低音とで「別のイヤフォンが鳴っている」ように聞えてしまう失敗作も多数あるようです。
BQEYZ KB1は少なくとも現時点でのAmazonのレビューではかなりの高評価を獲得しています。お値段がお手頃ですので、その分、試すユーザーが高いハードルを設定していない、というのを割り引いて考える必要はあるかもしれませんけれども。
音の傾向としてはいわゆる「ドンシャリ」型のようですので、Hi-Fiでフラットな再現と言うよりは聴いて楽しい音楽の再生をしてくれるイヤフォンの可能性が高そうです。
上海問屋では4,900円+税程度で入手可能なお手頃価格になっていますので、初めてのハイブリッド型イヤフォンとして、とか、リケーブルで遊んでみよう、という目的には上手くフィットする製品になりそうです。
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