このイヤフォンはメーカー名からしてとてもユニークですね。「茶楽音人」と書いて「さらうんど」。
製品としてのイヤフォンの方も非常にユニークなフォルムで、既に音質面に高い評価を受けている製品を世に出しているメーカーです。
ハウジングの形状が丸みを帯びた「どんぐり」のような形をしていることから名付けられたと思われる「Donguri」シリーズで、お手頃価格のエントリー機からミドルレンジまでの製品をラインアップしています。
そのエントリークラスの製品「Co-Donguri」(小ドングリ?)シリーズに、バランス接続対応の機種「Co-Donguri Balance」が登場します。
お手頃価格約5千円
まずこの製品の一番目を引くポイントは、ハイレゾ対応とポータブルプレイヤーなどとのバランス接続の両方に対応しつつ、実売約5千円のお手頃価格を実現したところでしょう。
Donguriシリーズのエントリー機の位置づけながら、この価格帯の製品では一番の音、との評価をするユーザーもいます。
低価格を実現しつつイヤフォンの筐体にはコストが高くつく真鍮を採用するなど、かなり本気の作りになっているところも特徴です。
音響回路では茶楽音人独自の「トルネード・イコライザー」によって、ヌケとノビの良い高域の再生を可能にしています。
筐体を比重が大きな真鍮製とすることで不要な振動を防ぎハウジングの鳴りを抑えることが出来ますので、クリアで引き締まった低音を実現するというのがメーカーのうたい文句にもなっています。
スペック
Co-Donguri Balanceのドライバーは直径10mmのダイナミック型です。特に径の大きな振動板ではありませんが、低い側の再生周波数帯域が5Hzまで伸びているのは、筐体に真鍮を採用した効果などが効いているのでしょう。
高域側はきちんと40kHzの再生をクリアし、ハイレゾ対応ロゴを使えるスペックになっています。
インピーダンスは18Ω、出力音圧レベルは106dB/mWと一般的な感度を実現していて、スマートフォンなどでも鳴らしやすいイヤフォンに仕上がっていそうです。
バランス接続らしい音が楽しめる
実売約5千円のお手軽イヤフォンながらCo-Donguri Balanceでは、しっかりとバランス接続らしい広い音場が感じられる音作りになっているようです。
チャンネルセパレーションの良さから来るものだと思いますが、音の空間表現もアンバランス接続よりも豊かになる、とのレビューも上がっています。
音の面でのコストパフォーマンスも含め、5千円でバランス接続イヤフォンのお試しが出来るというのはうれしいですね。
アンバランス接続の姉妹機も
音楽プレイヤーやポータブルアンプとの接続が一般的なアンバランス接続となる姉妹機、Co-Donguri Brassも同じ価格で販売されています。
こちらも同一価格帯のイヤフォンの中ではピカイチのコストパフォーマンスを誇る製品の仕上がりです。価格的にもスマートフォンのオマケについてきたイヤフォンからのステップアップなどにぴったりそうです。
接続のケーブルの仕様以外はCo-Donguri BalanceとCo-Donguri Brassの構成は全く同じですので、音の聞き比べも面白いかもしれませんね。
また、Co-Donguri Balanceのほうは、2.5mmの4極端子と、ウォークマンで使われる4.4mmの5極端子の両方の対応製品があるのもうれしいところです。手元の製品と合わせてうまく使いたいところですね。
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