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カセットテープをアプコンして聴けるラジカセ、Aurexブランドから
「Aurex」ブランドというと、かつて「システムコンポーネント」といった商品名で立派なオーディオセットが人気だった頃、東芝の高音質のステレオシステムとして人気を博していました。ですのでこの名前に懐かしさを感じるユーザーもいらっしゃるかも。
最近は当時のイメージからするとやや軽い扱いもしないでもないのですが、東芝製のラジカセのブランドとして復活してきています。
そのAurexブランドでちょっとユニークな製品が登場します。ラジカセなのですが、カセットテープの音もアップコンバートしてハイレゾ相当のサンプリングレートの音を作ることが出来るシステムです。
今回は東芝の高機能ラジカセ、TY-AK1とその姉妹機でカセットデッキ機能を省いたTY-AH1を取り上げてみます。
ラジカセと言うより一体型ミニコンポ
今回取り上げるAurexブランドのTY-AK1とTY-AH1は中身や価格を考えると、ラジカセと言うよりもライトな一体型コンポと言った方がいいレベルの製品かもしれません。
価格はそこそこレベルの製品ですので過度な期待はしない方が安全だとは思いますが、同価格帯のコンポと同レベルの音や機能を持つと考えて良いと思います。
TY-AK1のほうはカセットデッキを内蔵していて、カセットテープの音など、さまざまな入力音源をアップコンバートしてハイレゾ音源と同等のサンプリングレートにしたあと再生することが出来ます。
アンプやスピーカー部もかなり力が入っていて、アンプは20W x 2のデジタルアンプを採用。スピーカーは2Wayのようできちんと再生周波数帯域の高音側は40kHzをクリアしています。
デジタル時代ならではの機能としては、USBメモリやSDカードに記録した本当のハイレゾ音源データを、きちんとハイレゾクオリティで再生することが出来ます。
加えてCDやラジオ、カセットテープの音を192kbpsのMP3形式で、やはりSDカードとUSBメモリに録音することが出来ます。
姉妹機のTY-AH1はPCとの親和性高し
パソコンやスマートフォンユーザーには姉妹機のTY-AH1の方が面白い機種になるかもしれません。
TY-AH1ではカセットデッキ機能が省かれていますが、その代わりにBluetoothレシーバー機能とUSB経由のPCとの接続機能が取り入れられています。USB DAC機能を持っている、と言うことだと思います。
対応OSがWindows 10のみとなっていますが、USBオーディオクラス2.0あたりに準拠しているのではないかと思いますので、他機種でもUSB接続でPCスピーカー的に利用出来る可能性があると思います。
その他のスペックはTY-AK1と共通のようです。
機種の差別化のためだとは思いますが、TY-AK1のほうにPC接続機能が入っていないのがちょっと残念な気もします。PCユーザーもカセットテープを使わない訳ではないですしね。むしろ、手持ちのカセットテープをデジタル化出来るメリットは、PCユーザーの方が大きいかもしれませんし。
価格面は一般的なミニコンポレベル
TY-AK1は27,000円程度、TY-AH1は22,000円程度での販売が予定されています。
今どきのラジカセに分類される機種としては高価だと思いますが、内容はライトなミニコンポと言った方が良いものになっています。ですので、スペック的には価格相応のものと言っていいでしょう。
TY-AH1のほうならばスマートフォンやパソコンとの連携もバッチリで、Bluetoothスピーカーのように今風の使い方も十分に出来ますしね。
面白い機種が登場したものです。
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