コストパフォーマンスの非常に高いハイレゾ対応ポータブルプレイヤーのFiiOシリーズの販売も手がけるオヤイデ電機が、PC向けの超小型USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプを発売しました。
COZOYブランドの「TAKT PRO Ver.JP」です。
USBメモリサイズで持ち運びも楽な超小型を実現しつつ、中身にはかなりのこだわりを持った製品に仕上がっています。
今回はオヤイデ電機が取り扱う「TAKT PRO Ver.JP」を取り上げます。
超小型
TAKT PRO Ver.JPはサイズが60mm x 14mm x 7mmの超小型に仕上がった、USB DAC内蔵のヘッドフォンアンプです。
サイズをうんと小さくした分バッテリーを内蔵しません。接続する機器のUSBコネクタから電力をもらって動くタイプの製品です。
大きさの方は本当にUSBメモリサイズ。
ただ、PCなどに直結する訳ではなく間にケーブルをはさむ形を取ります。
重量の方も非常に軽くわずかに7.6g。スリムな形状と相まって、外出先に持ち出すにも全く邪魔にならないサイズと言えるでしょう。
DACにはESSのES9018Q2Cを搭載
そんな小さなサイズのTAKT PROですが、中身の方はかなり本格的。
DACにはESS社のSABRE ES9018Q2Cを搭載しています。
ヘッドフォンアンプの出力は一般的なレベルに留まりますが、トータルのSN比は120dbを確保。かなり優れたオーディオ特性を持っています。
DSDの11.2MHzまでのフォーマットにネイティブ対応したり、32bit/384kHzまでのPCM音源にも対応可能など、今時点での最先端を行くぐらいの内容を誇ります。
そんな本格的なオーディオ機器を極めて気軽に外出先にも持ち出せるのが、この製品の最大の特徴になるでしょう。
外出先でも本格的に音楽を聴きたいユーザーにはぴったりの製品になってくれそうです。
Windows PCでは独自ドライバのインストールでASIO対応
TAKT PROでは本体側のコネクタが独自仕様の形態となっているようですが、USBの各種形状のコネクタ、iOS機器のLightningコネクタに変換するためのクオリティの高いケーブルが各種付属します。
そんな中でもTAKT PROの日本向けバージョンTAKT PRO Ver.JPには、特に品位の高いUSB Type-Cコネクタへの変換ケーブルが付属しています。
対応製品はMacやWindows PC、Androidスマホ、iOS機器となります。
Macでは2015年以降のMacBookでUSB Type-Cケーブルを使った接続が出来ます。
またWindows PCでは、専用のドライバをインストールすることでASIO排他が利用可能になります。もしかすると最新のWindows 10ならば、USBオーディオクラス2.0に対応した標準のドライバで動かせるかもしれません。
iOS機器用のLightningコネクタ用ケーブルには、初期ロットではiPhone 8、iPhone Xに対応しないケーブルが付属する形になるようです。
今後、対応ケーブルが出来次第、販売する製品のロットの切り替えが行なわれますし、購入済みユーザーの元にも対応ケーブルが無償で送付されるとのことです。
ただ、こういった本格的な中身を実現した分、価格はやや高め。予想される販売価格は37,000円となっています。
その分、外出先でも本格的に音楽に浸りたいユーザーには良い選択肢になってくれるかもしれませんね。
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