WM1のエッセンスをメインストリームに。ソニーの新ウォークマンNW-ZX300登場

2017年11月16日

NW-ZX300の製品情報ページ

 

ドイツで開催された国際的な家電見本市会場で発表されていた新ウォークマン、NW-ZX300が日本でも正式発表になりました。

店頭価格は65,000円前後が予想され、ハイレゾ対応のポータブルプレイヤーとしてはライバルが一番多く、音質面などでの競争が最も激しい層に殴り込みをかける形になりそうです。

ウォークマンのラインアップでは既存モデルのZX100のリプレイス機種、と言う形になります。

新S-Master HX搭載

ウォークマンのフラッグシップモデルであるWM1シリーズと合わせて開発されたソニーご自慢の独自デジタルアンプ、S-Master HXの新バージョンがZX300にも搭載されています。

ただ、WM1のものをそのまま持ってきたのではなく、さらなるブラッシュアップが図られているところがソニーのこだわりの表れでしょうか。

PCM系は32bit/384kHzのサンプリングレートに対応し、32bit浮動小数点系、32bit整数系の両方のハイレゾ音源をダウンコンバートすること無く再生可能になっています。

また、DSD形式は11.2MHzまでにネイティブ対応。ZX100とは異なり、PCM変換の入らない再生が可能になりました。

また、今後のアップデートで少しずつ盛り上がりを見せ始めたMQAにも対応する予定となっています。

新S-Master HXの搭載でイヤフォン・ヘッドフォンの駆動力もアップ。

アンバランス接続で50mW x 2、バランス接続で200mW x 2のかなり強力なパワーを持つに至りました。

WM1譲りの高音質化技術を搭載

シャシーの構造、電源の強化、電源ラインの低抵抗化など、WM1で採用された各種の高音質化の技術がZX300にも受け継がれています。

またソニーのすごいところは基板に部品をはんだ付けするための「はんだ」そのものを新開発してしまったところです。

合金を作る際の金属の配合を研究して、音質向上に効果のあるはんだを作ってしまいました。WM1に続きZX300でもその「高音質はんだ」を採用しています。

ZX300ではさらに、S-Master HXのチップを基板に取り付ける部分のはんだにも「高音質はんだ」を使うようになってるそうです。これはWM1からさらに1歩踏み込んだ部分になっています。

ZX300開発を担当した技術者によれば、目標にしたのはWM1シリーズの音をメインストリーム機に持ち込むことだったそうです。

それが実際に実現できているのだとしたら、ZX300は極めてコストパフォーマンスの高いプレイヤーということになりますね。メインストリームクラスのハイレゾDAPの勢力分布にも影響が出そうです。

USB DAC機能搭載。aptX HDにも対応

今までのウォークマンに無かったフィーチャーとして、ZX300では「USB DAC機能」が搭載されるようになりました。

デジタル端子の追加されているWM PortとUSBコネクタの変換ケーブルを通してPCなどと接続することで、ZX300がスマートフォンやパソコンのUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプとして動作するようになります。

この際、非ハイレゾ曲のアップサンプリングを行なうDSEE HXも利用可能になっています。

Wi-Fi機能を内蔵しないため、ZX300単体では残念ながらネットの音楽のストリーミング配信サービスなどを利用することはできませんが、USB DAC機能を使ったパソコン、スマホとの接続で代替は可能です。

Bluetoothで使える音声コーデックとしては初期状態ではSBC、LDAC、aptXに対応。11月以降に行なわれるアップデートでaptX HDにも対応予定となっています。

まとめ

以前ちょっと予想したとおり、やはりZX100の後継モデルが登場して新S-Master HXが搭載される形になりました。

内容的にはかなりソニーのこだわりが盛り込まれた形で、7万円前後のハイレゾ対応DAPのジャンルがまた熱くなりそうです。

簡単な視聴のレポートでは、この価格帯ながらかなりWM1シリーズに迫るような表現が可能なプレイヤーとの評価も見られますから、かなり期待してよい製品になりそうですね。