脅威のコスパ?FiiOのX5第三世代機が遂にバランス出力対応
コストパフォーマンスの高いハイレゾ対応ポータブルプレイヤーを発売し続けるFiiOから、またすごいコストパフォーマンスを持つ製品が登場しました。
同社のミドルクラスぐらいに当たると思われるX5が第三世代になって、かなりすごい中身を実現してきました。
今回はバランス出力対応のポータブルプレイヤーの新機種、FiiO X5 3rd generationを取り上げます。
スペック
まずはかなりすごい中身の方から紹介します。
まずはデジタルなポータブルプレイヤーなどで心臓部とも言えるDACチップ。ここにFiiO X5 3rd generationでは、旭化成エレクトロニクスのハイエンドクラスのチップAK4490ENを2基搭載してきました。
ここだけでももう既にかなり驚異的な中身と言えると思います。ミドルクラスのポータブルプレイヤーにできる内容ではなかったレベルです。
このチップの採用により、32bitのPCMと5.6MHzのDSDにネイティブ対応が可能になりました。
様々な動作の基準となるクロックジェネレーターには、44.1KHz系と48KHz系の2つの高精度な水晶発振器を搭載しています。
これにより、非常に高い精度で時間軸方向の各種動作の制御が可能になっています。
この機種は内蔵ヘッドフォンアンプがかなり強力なことも特徴で、バランス出力で最大240mW、アンバランス接続でも250mWのパワーがあります。
ポータブルプレイヤーでは鳴らしにくいイヤフォン、ヘッドフォンなども駆動できるパワーがあります。
OSとしては、上位機種のFiiO X7と同様にAndroidOSを採用しています。バージョンが5.1になったことで電力効率が向上していて、動作時間が延びています。
音楽専用プレイヤーとして動作できるPure Musicモードも備えています。
内蔵ストレージは32GB、加えて256GBまでのマイクロSDXCカードを2枚搭載できるため、非常に大容量のストレージを扱うことが可能になっています。
また、ポータブルプレイヤーとしてはめずらしく、充電にもこだわっているところもユニークなフィーチャーかもしれません。
Quick Charge 3.0に対応していて、最高約90分でフル充電が可能になっています。
解像感の高いFiiOらしい音
FiiO X5 3rd generationは従来のFiiOのイメージをそのまま受け継ぐ、解像感が高く色づけの非常に少ない音の再生が可能なプレイヤーになっているようです。
ただ、あまりに色づけが少ないので、素っ気ないクールな音に少し不満覚えるユーザーもいるようです。
また、組み合わせるイヤフォン、ヘッドフォンによっては、ホワイトノイズなどが気になる、とのレポートもあるようです。
脅威のコストパフォーマンス
中身や音を考えると、驚異的なコストパフォーマンスと言える価格を実現しているのが、やはりFiiOシリーズのプレイヤーだな、と思わせてくれるところでしょうか。
AK4490ENをダブルで搭載してバランス出力に対応しつつ、46,000円+消費税程度での販売が予定されています。5/7現在Amazonでは並行輸入品が47,000円程度で販売されています。
価格的にはパイオニアやオンキヨーのエントリークラスのバランス出力対応のポータブルプレイヤーとぶつかるレンジになりそうです。
バランス出力での音楽を聞く手段を広げる新たな選択肢になってくれるかもしれませんね。