AKGからLightningコネクタ直結型イヤフォン「N20LT」登場
高音質のオーディオ製品メーカーとして定評のあるAKGから、同社のエントリークラスに当たると思われるイヤフォンN20をベースにした、Lightningコネクタ直結型イヤフォンが登場しました。
それが今回取り上げる「N20LT」です。
ベースとなったモデルのN20が既に音質面である程度の定評を獲得している高音質モデルですので、こちらも音質面での期待もできそうです。
スペック
N20LTは24bit/48kHzまでのサンプリングレートに対応可能なDACを内蔵しています。
iPhoneなどのLightningコネクタに直結して利用可能で、iPhone 7付属のイヤフォンアダプタを使うよりも高音質での再生が期待できます。
イヤフォン本体はベースとなったN20と同様に、小径7mmの振動板を採用したダイナミック型ドライバーを搭載しています。
また、振動板の動作をスムーズにするため、振動板の後ろ側の圧力をうまく逃がすためのベンチレーションシステムを組み込むことで、ワイドレンジ再生や広い空間の表現を可能にしているとのことです。
レビューを見るとN20は、振動板のサイズから考えるとかなり余裕のある低域の再生能力を持っているようです。
その代わりある程度のエイジング(音を鳴らし続けて、各部の「慣し」を行なうこと)が必要なイヤフォンでもあるようです。
このような特性はN20LTにも受け継がれていると思いますので、使うときにはちょっと頭の隅に置いておく方が良いかもしれません。
イヤフォンの感度は102dB/mW、インピーダンスが24Ωとなっています。
iPhone本体を操作するリモコン付き
このようなLightningコネクタ直結型イヤフォンとしては一般的な仕様になりつつある、iPhone側をコントロールするためのリモコンがついています。
これで音楽プレイヤーアプリなどの操作が可能になります。
またケーブルの途中にマイクを備えていますので、通話を行うためのヘッドセットとしての利用も可能です。
装着感は意外と人を選ぶ??
AmazonでのベースモデルのN20のレビューを見ていると、装着感が合わないことを訴えるユーザーがある程度存在するようです。
付属のイヤーチップや独特のイヤフォンの形状が影響するのか、どうしても耳に合わなかった、との表記も見受けられます。ですので、できれば事前に耳へのフィット具合を確認したい製品かもしれません。
あとは、カナル型イヤフォンの宿命的なものですが、耳穴にきちんとはまらないとどうしても低音側が不足してバランスの崩れた音になります。
N20LTでもまずは耳への装着度合いがしっかりできるかどうか、そこからチェックをすると良いでしょう。
Lightningコネクタ直結型としては比較的お手頃
決して安価とは言いにくい価格のイヤフォンではありますが、実はベースとなるモデルのN20との価格差は大きくありません。
Amazonでの販売価格だと、N20とN20LTの価格差は5千円弱。N20LTは税込み1万6千円程度で購入が出来ます。
少しずつお手頃価格のLightningコネクタ直結型イヤフォンも増えてきていますが、まだ平均の価格帯は高めです。
そんな中、音質にある程度定評のあるAKGのメインストリームと呼べるクラスのイヤフォンが、Lightning直結型でもこれぐらいの価格で入手できるようになったのはちょっとうれしいニュースかもしれません。