PIONEERブランドからLightningコネクタ直結型イヤフォン「RAYZ」登場

2017年11月16日

PIONEERのRAYZホームページより

 

iPhone 7では防水機能を実現した代償的に、通常のイヤフォンジャックが省かれました。

恐らく内部的には防水云々だけではなく、オーディオ関連のアナログ回路を省ける、といったメリットもあったのだと思います。

そんな関係から注目を集めたイヤフォンの一つが、Lightningコネクタ直結型の有線タイプです。ラディウスの販売しているハイレゾ対応で高音質に振ったタイプの製品がその一つといえます。

そのジャンルにPIONEERブランドから新製品が登場します。今回はPIONEERブランドのLightningコネクタ直結型イヤフォン、RAYZシリーズを取り上げます。

「全部入り」イヤフォン

RAYZシリーズのイヤフォンはまずは2機種からスタートです。

基本機能は、24bit/48kHzまでに対応するDACとヘッドフォンアンプを内蔵しています。

イヤフォン側は9.2mmのダイナミック型ドライバーを搭載したカナル型(密閉型)のイヤフォンになっています。

加えてアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。遂に、ウォークマン用のイヤフォン以外でも、ハイレゾとノイズキャンセリングの両立が可能なイヤフォンが登場することになります。

上位機種のRAYZ PLUSではiPhone側に接続するLightningコネクタのそばに、給電用のLightnigコネクタを持っています。これで従来のLightningコネクタ直結型イヤフォンの難点、iPhoneに充電しつつ音楽を聴くことが出来ない、を解消しています。

こういった機能面では、現時点で考えられる機能の「全部入り」的なイヤフォンに仕上がっているわけです。

実は中身も新しい

RAYZシリーズのイヤフォンは、各種機能やLightningコネクタから得た音のデータの処理のために、新世代のチップ「LAM2(Lightning Audio Module 2)」を搭載しています。

iPhone 7シリーズに付属するLightningコネクタのオーディオアダプタなどに搭載されるLAMの、新バージョンといった趣のチップです。

処理能力が上がっているにもかかわらず消費電力が大きく抑えられているとのことで、このチップを使ったイヤフォンなどを使う際のバッテリーの消耗をかなり抑えられるようになっています。

ただ、LAM2にはハイレゾ音源などの再生では音質面のキモとなるDACやヘッドフォンアンプなどが統合されています。

このためDACやヘッドフォンアンプにこだわりのチップを採用することで、音質面によりこだわった製品を作るのは難しくなるかもしれません。LAM2を使いながら外部のDACを使ったりすることが可能なのか、そのあたりは今後の製品展開をチェックしておいた方が良いかもしれませんね。

面白いギミックの自動ポーズ機能も

RAYZシリーズは加速度センサーなどは備えていませんが、ノイズキャンセリング機能実現のために耳の穴の中の音を拾うマイクが搭載されています。

このマイクを利用する形でイヤフォンが装着されているかどうかをチェックする機能があり、これを利用して再生中の音楽の自動一旦停止を行なう面白いギミックが搭載されています。

音楽再生時にイヤフォンを外すと、プレイヤーアプリに自動ポーズがかかるようになっています。

ただ、今のところはまだイヤーピースを外したことの検知に時間がかかり、数秒音楽がオーバーランしてしまう形になってしまうようです。そのあたりはファームウェアのアップデートを期待したいところです。

また、今後のファームウェアのアップデートが最初から予告されている面白い機材でもあります。単に製品を買って終わりではなく、ファームウェアの開発と一緒に成長していく、面白いイヤフォンになりそうです。

音の方はカリカリ高音質チューンではない?

LAM2の音質面の性能の関係もありそうですが、LAYZシリーズはカリカリに高音質チューンを行なったイヤフォンではないようです。

うまくバランスを取って、長時間音楽を聴き続けても「聞き疲れしない」ような音作りのイヤフォンとなっているようです。

このジャンルで先行したラディウスの製品とは性格がちょっと異なるようですね。

ただ、サポートに期待の持てる日本のメーカーからLightningコネクタ直結型イヤフォンが登場したことには、一つ大きな意味があるように思います。

完全ワイヤレスイヤフォンだけではなく、こちらのタイプのイヤフォンの充実も期待したいところです。