iPhoneでハイレゾ。Lightningコネクタ直結型のイヤフォンはいかが?
iPhone 7ではイヤフォンジャックが廃止されたことが話題になりました。
その結果、iPhone 7をプレイヤーとして音楽を聴くためには、Bluetoothのイヤフォンを使うか、Lightningコネクタを活用する機器を使用することになります。
Bluetoothは方式上、イヤフォン側には音質が落ちる形で圧縮された音のデータしか届かない仕組みです。煩わしいことになりがちなケーブル無しで様々な音を聞けるのはとても便利ですが、純粋に音質面を考えると不利な方式です。
また、iPhone 7には標準でLightningコネクタに接続するイヤフォンアダプタがついてきます。ですがこちらも音楽を本格的に聴くためのクオリティにはなっていないようです。
さらにどちらもハイレゾ対応ではありません。
このためiPhone 7で本格的に音楽を聴きたいユーザーが注目し始めたイヤフォンがあります。それがLightningコネクタに直結できるタイプのイヤフォンです。
今回はそんなタイプのイヤフォンを取り上げてご紹介します。
見た目上はLightningコネクタにつながるだけのイヤフォンだけど
このLightningコネクタに直結できるタイプのイヤフォンの代表格としては、ラディウスのHP-NHL21などがあります。
こちらの製品は24bitk/48kHzまでのサンプリングレートに対応する、ハイレゾ対応のイヤフォンになっています。
見た目上はイヤフォンジャックがLightningコネクタに変わっただけのイヤフォンに見えますが、中身的には単なるイヤフォンではなく、ハイレゾ対応の高音質イヤフォン+Lightningコネクタ直結DAC+ヘッドフォンアンプ、という構成になっています。
Lightningコネクタからは音楽のデジタルデータしか出てきませんので、それをイヤフォンを動かすためのアナログ信号に変換して、さらにイヤフォンが動けるだけの強さのある信号に増幅する仕組みが必要になるわけです。
このため、上に書いたような中身の構成が必要になります。
iPhone本体はハイレゾ非対応
もう一つ基本的な条件として、iPhoneなどのiOS機器はすべて本体だけではハイレゾ音源に未対応、という点があります。
標準で搭載されている音楽再生用アプリは、今のハイレゾ音源の標準的な形式であるFLACに対応していません。
また、FLACを再生可能なアプリを入れても、iPhoneに内蔵されているDACはハイレゾ音源に対応していないため、本体のみでの再生の際にはCDクオリティの音に「ダウンサンプリング」しながらの再生になります。
iPhone本体に内蔵しているヘッドフォンアンプも、元々、音楽用に音質を詰めたものではありませんのでそちらの限界もあります。
iPhoneでよりよい音で音楽を聴きたいユーザーに
Lightningコネクタ直結型のイヤフォンを使うと、iPhone内蔵のヘッドフォンアンプなどをバイパスしてよりよい音で音楽の再生が出来るようになります。
ですのでハイレゾ音源だけではなく、iPhoneでよりよい音で音楽を聴きたいユーザーには、手軽に使える音質向上用にとても良いオプションにもなってくれるわけです。
iPhone 7ユーザー以外も、Lightningコネクタのついている機種であれば恩恵にあずかれますし、Appleが現行のLightningコネクタを捨てない限り、iPhone本体を乗り換えてもずっと使い続けられます。
絶対的な音質面では、より本格的なDACやポタアンを持つのにはかないませんが、でも、Lightningコネクタ直結タイプのイヤフォンはとにかく気軽に使えて荷物にならないメリットがあります。
iPhoneで手軽にハイレゾを初めてみたいユーザーにお勧めの周辺機器の一つと言えると思います。