ひたすら音にこだわったハイレゾ対応スマホ登場。ZTEのAXON 7

2017年11月16日

ZTE AXON 7 A2017G SIMフリースマートフォン (Android 6.0/5.5inch/nano SIM/デュアルSIMスロット)グレー

非常に高いスペックを実現しつつリーズナブルな価格のスマートフォンを開発している中国のZTEから、また型破りとも言えるスペックを実現したスマートフォンが登場しました。

スマートフォンとしての基本スペックも非常に高い、いわゆる「スペック怪獣」ですが、この「AXON 7」はハイレゾ音源再生のためのキーパーツであるDACチップに、旭化成エレクトロニクスのハイエンドクラスのものを搭載してきたのです。

使われているチップは「AK4490」というもので、これは数十万円から数百万円クラスのデジタルオーディオ機器にも採用されるような、本当のハイエンドのチップです。それをスマートフォンに搭載するという、ある意味「暴挙」に出たとも言えます。

今回はこのZTEのAXON 7をご紹介します。

スペック

上にも書いたようにAXON 7はスマートフォンとしても非常に高いスペックを実現しています。

SoCには今のスマートフォンのハイエンドになるSnapdrgon 820を採用。メインメモリは4GB、ストレージは64GBと、今のハイエンドスマホらしいスペックになっています。

画面は5.5型のWQHD(2,560 x 1,440ドット)解像度の有機ELパネルを採用と抜かりがありません。

メインカメラは約2,000万画素のセンサーを採用していて、手振れ補正や高速のオートフォーカスを実現する、像面位相差AFに対応しています。

LTE通信では2つの電波を使ったキャリアグリゲーションにも対応していて、最高300Mbpsの論理通信速度を実現します。

指紋センサーも含め、各種センサーもフルスペックと言って良く、ハイエンド機種らしい中身になっています。

ZTE製のスマートフォンがすごいのは、これだけのスペックを実現しつつ、本体価格は6万円(税別)程度に収まっていることです。

ハイレゾ対応の中身

さてAXON 7のハイレゾ対応の中身の方ですが、心臓部となるDACには上記の通り旭化成エレクトロニクスのハイエンドクラスのチップAK4490を搭載しています。

また、高品質での録音も意識して、やはり旭化成エレクトロニクスの高性能統合オーディオチップである「AK4961」も合わせて搭載しています。

AXON 7ではAK4961をヘッドフォンアンプとしても利用していて、こちらもハイレゾ音源再生の際の音質を大きく引き上げることに貢献する形になっています。

スマートフォンにAK4490のようなハイエンドDACを入れ込んでしまうのは、実はDACを作っているメーカーの旭化成エレクトロニクスにとっても大冒険だったようです。

スマートフォンの中身は小さなパソコンのようなものですから、オーディオ的にはノイズだらけの環境です。さらにスマートフォンは携帯電話でもあるわけで、強力な電波を発信するデバイスです。

そんな機材の中できちんとオーディオ的に完成された製品とするために、ZTEと旭化成エレクトロニクスが一緒になってAXON 7のオーディオ部分の開発を行ったようです。

また、こちらもスマートフォンとしては例外的に、音質のチューニングのための人材まで開発に割り当てる形の作業としていたようです。

こだわりの成果は?

ハイレゾ音源の対応フォーマットは明らかにされていませんが、FLAC形式の24bit/96kHzのファイルはごく普通に標準の音楽プレイヤーアプリで再生が出来ます。

また音質の方はやはり一般的なスマートフォンの音とは完全に別物のようで、ハイレゾ対応のポータブルプレイヤーに迫る音が実現されている模様です。

ただ、ヘッドフォンアンプの出力の方は一般的なスマホレベルに留まっているようで、効率の低い(≒パワーがないと鳴りにくい)大型のヘッドフォンなどでは、きちんと鳴らしきれないケースも出てきそうです。

きちんとこだわりの成果が音の方にも出ているようですので、スマートフォンを日常的に音楽プレイヤーとしても利用している方には、ちょっと魅力的な選択肢が増えたと言って良さそうです。

コストパフォーマンスは非常に高いですし、著者もちょっと心動かされる一台です。