日本製ハイレゾ対応ポータブルプレヤーのウォークマン以外の選択肢
ハイレゾ音源対応のポータブルプレイヤー、日本での知名度でいけばやはりソニーのウォークマンが最強だろうと思います。
音質や機能・性能面では、海外製のプレイヤーが割安に買えたり、より高い水準の音質を実現できていたりもします。ですがそういった海外製のプレイヤーで気になるのはサポートの水準です。
アフターケアの面では未だに日本のメーカーの対応は、少なくとも日本国内においては非常に高い水準を維持してくれています。その点が日本製品を安心して使い続けられる理由の一つでしょう。
今回は、ウォークマン以外の日本のメーカー製のハイレゾ対応ポータブルプレイヤーをご紹介します。
PIONEER XDP-100R
PIONEERブランドで発売されているハイレゾ対応のポータブルプレイヤーがXDP-100Rです。AndroidをOSとして採用していて、Google Playにも対応していることが特徴の一つです。
4.7型のHD解像度の液晶を搭載して、広い画面を使った使いやすいユーザインタフェイスが実現されています。ただその分、プレイヤー本体は大きめで重量もややかさみます。
バッテリー駆動時間はハイレゾ音源を再生しても約16時間と、ある程度のスタミナを持っています。
XDP-100Rの最大の特徴は、対応するハイレゾ音源の形式が極めて幅広いことです。PCM形式は32bit/384kHzまでに対応。DSD形式はPCMに変換しながらの再生になるものの、本体だけで11.2MHz/1bitの再生に対応しています。
さらに、e-onkyoが取り扱いを始めた新フォーマット「MQA」にも真っ先に対応しました。
本体内蔵ストレージは32GBと少なめですが、マイクロSDXCカードを使用することで200GBまで認識可能なカードスロットを2つ備えており、最大400GB以上のストレージを管理することが出来ます。
最近流行のヘッドフォンなどの「バランス接続」には対応しませんが、堅実な作りで音質面にも定評があります。
発売当初はソフトウェア側の熟成が進んでおらず動作の不安定さが指摘されていましたが、ファームウェアアップデートを繰り返すことで、そのあたりも解消されてきているようです。
Amazonでの2016年7月現在の販売価格は5万円前後と、比較的手の出しやすい価格帯に落ちてきています。
ONKYO DP-X1
ONKYOブランドで市場に投入されているハイレゾ音源プレイヤーがDP-X1です。実はこのプレイヤー、上記のPIONEER XDP-100Rと基本部分をかなり共有する形になる、共通点の多い姉妹機の関係になるプレイヤーとなっています。
ただ、相違点もそれなりにあり、DP-X1はDACやアンプなどを左右独立で搭載する、デュアルモノラルの贅沢な構成を取ったプレイヤーになっています。また、2種類のバランス接続に対応するなど、より音質面にこだわりを見せるプレイヤーとなっています。
その分、価格はXDP-100Rよりも少し高めで、Amazonでは6万円+αの価格がつけられています。
その他の機能的な面ではXDP-100Rとの共通性が非常に高いプレイヤーです。
対応するハイレゾ音源の形式はやはり非常に幅広く、PCM形式は32bit/384kHzまで対応。DSD形式はPCMに変換しながらの再生ながら、11.2MHzにも対応。もちろん話題の新フォーマットMQAにも対応済みです。
ストレージも共通で、本体内蔵32GBに加え、2つのマイクロSDXCスロットで最大432GBまでの容量を扱うことが出来ます。
日本製の安心感が欲しい方に
ソニーのウォークマン以外で日本製品ならではの安心感のあるハイレゾ音源プレイヤーが欲しい方には、この2製品はうってつけの製品になると思います。
2機種の間でもプレイヤーの内容にしっかりと差別化が行なわれていて、何を優先して選択するか判断が行ないやすくなっていると思います。
ウォークマンZX-100あたりと真っ向から勝負るする形になるプレイヤーだと思いますが、どの機種を選んでも後悔のない選択になり得る機種ではないでしょうか。