日本国内ではハイレゾ対応のポータブルプレイヤーでもウォークマンの知名度がピカイチだと思いますが、それ以外のメーカーからも少しずつ対応プレイヤーが登場して、選択肢がだんだんと広がりつつあります。
今回は改めて、今時点で比較的お手軽に入手可能なハイレゾ対応のポータブルプレイヤーをご紹介します。
FiiOシリーズ
FiiOシリーズのポータブルプレイヤーは中国の音響機器メーカーFiiOの手になる製品です。非常にシンプルな構成のプレイヤーとなっていて、エントリークラスのモデルは1万円台からと、とても手軽に入手可能なお値段になっています。
日本ではオヤイデ電機が代理店となっていますが、Amazonなどには並行輸入品もたくさん出品されています。
このシリーズで最もお手軽なのは「FiiO X1」です。Amazonでは15,000円程度から入手可能になっています。その代わり本体内蔵ストレージはなく、マイクロSDカードを必ず一緒に購入する必要があります。
音の方は価格を考えると上々と言える音質が実現できているようです。
FiiOシリーズでは、「FiiO X3 2nd gen」もお手頃価格を実現している機種です。Amazonでは25,000円程度から入手できます。
キーとなるパーツにはFiiO X1よりもグレードの高いものを使用して、音質の向上を図っています。また機能面では、本機をパソコンなどのUSB DACとしても利用可能な機能が追加されています。
この機種も内蔵ストレージはありませんので、マイクロSDカードが必要になります。
COWON PLENUE D
従来からハイレゾ対応のポータブルプレイヤーを販売してきたCOWONの最新モデルが「PLENUE D」です。Amazonでは21,000円台から購入が可能になっています。
本体内蔵ストレージは32GB、マイクロSDカードで128GBまで容量を増設できます。
サンプリングレートは24bit/192kHzまで対応。ファイルの形式も主だったものにはほとんど対応可能になっています。内蔵バッテリーでハイレゾ音源も50時間以上連続再生可能な省エネっぷりも特徴の一つです。
音質に関してはAmazonのレビューでも非常に良い評価がたくさんつけられています。ただし、使い勝手に関しては難があるようで、その部分は使い込んで慣れる必要がありそうです。
iriver AK Jr
為替レートなどの影響か、実はいつの間にかAKシリーズのプレイヤーはどの機種もかなり値を下げてきています。AKシリーズのエントリー機であるAK Jrも、Amazonでは4万円前後で購入可能なところまで来ています。
内蔵ストレージは64GBでSDカードで64GBまで増設が可能です。
薄型で持ち運びには便利なサイズですが、AKシリーズ共通の弱点であるバッテリーの持ちの悪さを受け継いでしまっています。毎日長時間プレイヤーを利用する方は毎日の充電が必要かもしれません。
AmazonのレビューではAKシリーズの一員、というイメージからか辛めの評価が多くなっていますが、音質面では間違いのない機種の一つだと思います。
ウォークマンA20シリーズ
比較的入手しやすい価格のハイレゾ対応プレイヤーでもサポートの安心感を、という場合には、やはりウォークマンが一番の選択肢となるでしょう。日本メーカーの元々の品質の高さとサポート体制の強力さは、まだまだ国外メーカーの追従を許さない部分があります。
ウォークマンA20シリーズは、ストレージ16GBでイヤフォンが付属しないモデルは22,000円程度から入手可能です。
ハイレゾ対応のノイズキャンセル機能が不要で、自分のお気に入りのイヤフォン/ヘッドフォンを活かしたい場合にはこちらのモデルで十分かもしれません。ただ、ハイレゾ音源を入れるにはストレージの容量がかなり不安ですので、大容量のマイクロSDカードも一緒に購入した方が良いでしょう。
ウォークマンならではのハイレゾ+ノイズキャンセル機能を活かしたいのでしたら価格は高くなりますが、ノイズキャンセル対応イヤフォン付属モデルの方が、トータルではお得になります。
こちらは、ストレージ16GBのモデルが27,000円前後からとなります。
エントリークラスも選択肢広がる
今現在の日本のハイレゾ音源対応のポータブルプレイヤーの主力機はもう少し価格が上の5万円~7万円程度のところかな、という感があり、そちらの価格帯の方が選択肢はかなり広くなっています。
ですが今はエントリークラスでもきちんと好みに合わせて機種を選択できる幅が出来ています。スペックや各所のレビューなどを参考に、それぞれにあった機種を見つけられるといいですね。