エレコムがハイレゾに本気。ついにポータブルアンプも

エレコムというとパソコン用の周辺機器、アクセサリを製造・販売しているメーカーというイメージが強いと思います。

ですが、最近はかなり本格的にオーディオ的な性能を突き詰めたヘッドフォンやイヤフォンを発売しています。これらの製品の中には、ハイレゾ対応をうたうかなり高音質の製品もあります。

そしてそのエレコムが、いよいよハイレゾ対応のポータブルアンプにも手を伸ばしました。

iPhoneのLightning直結型ポタアン

エレコムが発売するポータブルアンプは、iPhoneのLightningコネクタに直結するタイプのDAC内蔵のポータブルアンプで、型番は「LHP-AHR192」という製品です。ポータブルアンプでも電源を内蔵しないタイプで、Lightningコネクタから供給される電力で動くタイプです。

iPhone本体のバッテリーから電力の供給を受けますので、音楽再生中のバッテリーの消耗はどうしても早まります。そのかわり、ポータブルアンプ本体はとても小さくて軽い仕上がりとなっていて、一見リモコンのようにも見えます。

こだわりの音作り

外見はとてもコンパクトでシンプルなものですが、中身の方は他のエレコムのオーディオ製品と同様になかなかのこだわりっぷりです。

音楽のデジタルデータをアナログ信号に変換するためのパーツであるDACには、音質に定評のある旭化成エレクトロニクス製のものを採用しています。また、内部の作りも音質優先。筐体もアルミの削り出しの高剛性なもので不要振動を排除するなど、オーディオ的にすごくまじめな作りをした製品です。

見た目が一見リモコンですが、実際にオーディオプレイヤーのリモコンとしての機能も持っているようです。ボリュームの調節、曲の先送りや巻き戻しなどに対応するボタンが付いています。

音質の方も十分

実際に再生される音の方も、製品の作りをしっかりと反映したいいものとなっているようです。しっかりとハイレゾ音源の良さを引き出せる性能があるそうです。

また、アンプのパワーがしっかりないと駆動しきれないようなタイプのイヤフォン、ヘッドフォンでも、しっかりと対応できる「馬力」もあるようです。

Amazonのレビューを見てみると、ボリュームの一段のステップが大きすぎると感じられるユーザーもいるようです。その点にはちょっと注意をした方が良い製品なのかもしれません。オーディオ製品はどれもそうなのですが、可能であればどこかで試聴してから購入が出来ればベストなのですが。

そのような注意点はあるものの、非常にコンパクトなオプションの追加でiPhoneをハイレゾ対応の高音質音楽プレイヤー化出来ることは、とても魅力のある内容だと思います。

普段聞いている音楽の音に不満を感じたら、検討してみても良いオプションの一つかもしれません。