ウォークマン以外のハイレゾ対応ポータブルプレイヤー

日本ではソニーが全社を挙げて、に近い形でハイレゾ音源を一生懸命にプッシュしている関係もあって、ハイレゾ対応のポータブルプレイヤーと言えば、まずはウォークマン、というイメージが確立してきている感があります。

ですがほかのメーカーでも、実はローエンドから現時点でのメインストリームと言えるクラス、そして、ウォークマンのハイエンドモデルを大きく超えるような、超こだわりのモデルまでが発売されています。

今回はそういった、ソニー以外のハイレゾ対応のポータブルオーディオプレイヤーを紹介します。

FiiO X1

このプレイヤーは、恐らく全てのメーカーをあわせても、ハイレゾ対応のポータブルオーディオプレイヤーとしては最も安い価格を実現したモデルの一つです。日本ではオヤイデ電気が正規代理店となって輸入・販売を行なっています。

オヤイデが発売する正規品は、Amazonで2万円弱の価格で販売が行なわれています。

ただ、本体内蔵ストレージが搭載されておらず、ある程度の容量のマイクロSDカードを一緒に購入必要があります。この分は余分に予算を見ておかなければなりません。

対応するハイレゾ音源のサンプリングレートは、24bit/192kHzまでのPCM形式。ファイルの形式はWAV、FLAC、ALACに対応しています。非ハイレゾ音源では、MP3などにももちろん対応。

バッテリーは充電に4時間、連続再生は12時間までと、若干動作時間が短めとなっています。サイズは57mm x 96.6mm x 14mmと十分にコンパクトですが、若干厚みがあります。

音質の方はAmazonのレビューを見ると、価格を考えると十分以上、ということのようです。

上位機種として、FiiO X3、X5も発売されています。

アユート(アイリバー) ハイレゾプレーヤー Astell&Kern AK Jr 64GB スリークシルバー AKJR-64GB-SLV

アイリバーAK Jr

日本ではウォークマンの次にハイレゾ対応のポータブルプレイヤーとして名前が知られているかもしれません。アイリバーのAKシリーズです。

その中の末っ子がAK Jr。発売当初は7万円前後からのスタートとなり、ウォークマンのZX1、ZX100と同クラスのプレイヤーとして注目を集めました。現在はAmazonでは、4万5千円程度で販売されているようで、だいぶお買い得感は上がっています。

ほかメーカーのブランドだとミドルクラスぐらいのお値段ですが、アイリバーのAKシリーズではこのモデルがローエンドとなります。ほかのAKシリーズよりもずっとスリムでコンパクトな本体を実現しています。

対応するハイレゾ音源のサンプリングレートは24bit/192kHzまでのPCM形式。DSD形式も2.8MHzのものまで再生が可能ですが、プレイヤー内部でPCM形式に変換しながらの再生になります。

ハイレゾ音源はバッテリー駆動で7~9時間程度の再生と、こちらもバッテリーライフは短め。サイズは52.9mm x 117mm x 8.9mmと薄くコンパクト。

内蔵ストレージは64GB。マイクロSDXCカードで64GBまでの容量の増設に対応します。

上位機種には、AK100シリーズ、AK120シリーズ、AK240、AK320、AK380シリーズがあり、超々ハイエンドまでを取りそろえています。ちなみに、最上位機種となるAstell&Kern AK380 Copperは、なんと約50万円のプライスタグがつきます。

Pioneer XDP-100R-K

Pioneerが満を持して投入したイメージのある、ハイレゾ対応携帯音楽プレイヤーです。

この製品も登場時は7万円程度のお値段からスタートしましたので、SONYのZX1やZX100と同クラスの機種と思われます。現在はAmazonで55,000円前後と、少しお求めやすくなっています。

対応するハイレゾ音源の形式は32bit/384kHzまでと非常に幅広くなっています。ただ32bitの音源は、24bitにダウンコンバートしての再生となります。11.2MHzまでのDSD形式形式のファイルも再生できますが、こちらもPCM形式に変換しながらの再生となります。

バッテリー持続時間はハイレゾ音源の再生で16時間程度。

サイズは4.7インチと大きな液晶を搭載する関係もあってやや大きめで、75.9mm x 128.9mm x 13mm。スマートフォンサイズですね。重量も200g程度と、ズッシリした重みがあります。

内蔵ストレージは32GBですが、200GBまでのマイクロSDXCカードに対応するスロットが2つついていて、大容量の音楽データの持ち運びが可能です。

音質に関しては、各所のレビューでもかなり評判が良いですね。デザインも独特の格好良さがあります。

ONKYO DP-X1

PioneerのXDP-100R-Kと姉妹機となると思われるのがこちらのプレイヤーです。ただ、スペックはこちらが若干上。DACとアンプを2つずつ搭載して最近流行のバランス出力に対応しています。

その他のスペックはPinoeerのXDP-100R-Kとほぼ共通。非常に幅広いハイレゾ音源のフォーマットに対応します。

現在はAmazonでは取り扱いがありませんが、スペックが上の分、こちらのほうが1万円ほど高いプライスタグがついているようです。