今までのハイレゾ音源に対応したポータブルプレイヤーやスマートフォンなどのうち、ノイズキャンセリング機能を搭載した機種であっても、ノイズキャンセルとハイレゾ音源再生の両立を行える機種は残念ながらありませんでした。
対応イヤフォン・ヘッドフォンまで含めて、ハイレゾ音源に対応できるノイズキャンセル機能がなかったのです。ですが、ついにSONYからハイレゾ対応のノイズキャンセリング機能を搭載したウォークマンやスマートフォンが登場しました。
人によってはまさに待望の機種、という方もいらっしゃるでしょう。
ハイレゾ+ノイズキャンセル対応ウォークマン新機種
2015年秋にSONYのハイレゾウォークマンの新製品2機種が発売され、その2機種がハイレゾ+ノイズキャンセルの両立に対応しました。また、これに合わせてノイズキャンセルに必要な機能(マイク)を搭載したハイレゾ対応イヤフォンも併せて発売されています。
このうち1機種はウォークマンでは高級・高音質路線となるNW-ZX100、もう1機種がハイレゾ対応ウォークマンとしては普及機種となるNW-A20シリーズです。NW-ZX100は7万円弱、NW-A20シリーズは23,000円程度からのお値段での販売となっています。
これらの機種で利用できるハイレゾ音源にも対応可能な、ノイズキャンセリング対応イヤフォンはMDR-NC750Nです。
スマートフォンはXperia Z5で対応
XperiaシリーズはZ3から本体のみでのハイレゾ音源再生に対応していますが、ノイズキャンセル機能を搭載した過去の機種でも、ハイレゾ音源再生とノイズキャンセル機能の両立は行えませんでした。
これが2015年冬モデルのXperia Z5から、いよいよハイレゾ音源の再生とノイズキャンセル機能を同時に使用できるようになりました。両方に対応するイヤフォンは上記のMDR-NC750シリーズでマイクを搭載した機種です。
こちらがMDR-NC750シリーズの標準的な扱いとなるようで、Xperia Z5用のイヤフォンが特別な添え字なしの型番、MDR-NC750となります。こちらの製品では通話用のマイクも搭載して、ハンズフリー通話も行えます。
また、特徴的な機能として、ノイズキャンセルのための外界の音を拾うセンサーを利用して、スマートフォンでの「バイノーラル録音」が出来るのも特徴です。
MDR-NC750シリーズの特徴
今までのノイズキャンセル対応のイヤフォンは少し大柄で、人によっては装着感がいまいちに感じられる方もいたと思います。MDR-NC750シリーズは、直径9mmの小型の振動板と新型の駆動機構を搭載したこともあって、ノイズキャンセル対応イヤフォンとは思えないようなシンプルで小型の本体になっています。
再生可能な音の範囲はハイレゾ対応を名乗れる高音側40kHzをクリア。5Hz~40kHzまで対応します。
従来のノイズキャンセル対応イヤフォンよりも音質も向上していますが、その分お値段は高め。Xperia用のMDR-NC750が12,800円+消費税程度のお値段となっています。
なお、auの店舗ではブラックだけしか取り扱っておらず、ホワイトが購入できるのはソニーストアだけのようです。
ソニーストア、ならびに「au +1 collection」としてauショップ(*)にてご購入いただけます。(*)「au +1 collection」ではブラックカラーのみ販売します。