ハイレゾ音源の販売がインターネットの音楽ダウンロード販売サイトが主流となっていることもあって、今はハイレゾ音源を聴くというと、パソコンを利用するのが一番手っ取り早くなっています。
また、ハイレゾ対応のウォークマンも比較的手軽な価格から発売されていることから、こちらを利用される方も多いと思います。
ですが今は、ほかにもいくつもハイレゾ音源を再生できる環境があります。今回はこれらについて少し掘り下げてみます。
スマートフォン
去年の冬モデル辺りから大々的に新型スマートフォンがハイレゾ音源対応をうたい出しましたので、こちらに関してはある程度知名度が上がってきていることと思います。
最新の比較的高機能なスマートフォンは、ほとんどの機種が本体のみでのハイレゾ音源の再生に対応するようになりました。
まあ、スマートフォンも機能、性能的に、そろそろ飽和状態に近いところまで来ていて、新たな売り文句を探していた、というメーカー、キャリア側の事情もあったのはあったのですけれど。
そんな携帯キャリア会社やスマホメーカーの事情もありますが、そのおかげでハイレゾ音源を外出先でも気楽に聞ける環境は整いつつあります。
かつては携帯電話やスマートフォンに内蔵されているヘッドフォン・イヤフォン用のアンプはチープなものが多くて、とりあえず音が再生できます、といったレベルのものが多かったのですが、今はだいぶ事情も変わってきています。
スマートフォンから直接ハイレゾ音源を購入、ダウンロードできる仕組みも整いつつあり、今後はパソコンに代わって、スマートフォンがハイレゾ音源を一番手軽に聴ける環境になるかもしれません。
テレビ
ハイレゾ音源対応の製品を積極的に展開するSONYが、ハイレゾ音源の再生に対応するテレビを製品化しています。
残念ながら、全ての機能にこだわったハイエンドの4K対応製品のみのが対応していますので、手軽とはちょっと言いにくい部分はあるのですが。
ただ、映像に負けない音声を出すためにかなりこだわったスピーカーやオーディオのシステムが組み込まれていて、ハイレゾ音源プレイヤーとしてみても、かなりしっかりとした再生が期待できるようです。
スマートフォンのように、テレビ本体だけでハイレゾ音源の購入からダウンロード、再生までが完結することはなく、購入やダウンロードはパソコンやスマートフォンを使う必要があります。
ハイレゾ音源対応テレビの大きな利点は、音声をハイレゾ収録したブルーレイディスクとの相性が抜群に良いことです。ブルーレイディスクプレイヤーとHDMIケーブル1本接続するだけで、ハイレゾ音源の再生が可能になります。
ホームシアターシステム
セパレート型のAVアンプを組み込んだシステムまで含むと、かなりたくさんのホームシアターシステムがハイレゾ音源の再生に対応しています。
比較的手軽な一体型のサウンドバー、などと呼ばれるタイプのホームシアーターシステムにも、ハイレゾ音源の再生に対応するモデルがあります。
セパレート型のシステムでは、かなりオーディオ的な面でのクオリティが高いシステムも多く、より高音質でハイレゾ音源の良さを引き出せる可能性のある構成になっています。